最新設備の工場の廊下に、従業員や来訪者の想像力に解釈を委ねる豊かなアートワークを設置しました
Task プロジェクトの課題
医療器具の製造販売を行うホギメディカル社は、生産・流通体制の中心を担ってきた筑波工場に、ヒューマンエラーを回避するためにオートメーション化を推進する新たなキット工場を建設した。
同工場の竣工を記念し、設計会社、施工会社からアートワークを寄贈することになった。
Solution アートプレイスの提案
既存建屋と新工場を結ぶ廊下は、大きなガラス面の開口から外光が入り込む心地よい空間である。その最も奥の壁面に、アーティスト近藤央希による作品を設置した。
Works 作品
area/ space
アーティスト: 近藤央希
近藤は、デジタルカメラで撮影した写真を独自のアルゴリズムを駆使し加工を施すことでイメージを作り出す作家。今回の制作にあたっては、新工場の竣工直後の光景=文字通り「空」の状態を撮影、それをイメージの源泉とした。一見するだけでは、抽象的イメージか、あるいは「なにか」「どこか」のイメージかは判別がつかず、曖昧な様相を呈している。また、近づいていくことでデジタル特有の細やかなマチエール(質感)が感じられる。さまざまな距離からの鑑賞に、違った姿で応答する本作は、工場で働く職員や見学に来訪したゲストの想像力に解釈を委ねる豊かなアートワークとなった。
事業主 | 株式会社ホギメディカル |
所在地 | 茨城県牛久市 |
アーティスト | 近藤央希 |
写真提供 | 近藤央希 |