大規模な改修を機に、大阪国際空港(伊丹空港)のターミナルは、関西らしさを表現するアート空間になりました
Task プロジェクトの課題
現代の空港は単なる通過点ではなく、目的地の一つになることが求められている。さらに、施設と地域の人々との共生を図り、地域に愛される空港を目指すため、アートを用いて「関西らしさ -Sense of Place-」を表現する取り組みが計画された。
Solution アートプレイスの提案
「KANSAI PRIDE」をテーマにパブリックアートのディレクションを行った。関西ゆかりのアーティストの起用、関西の風景を表現の内に取り込むなど、地方空港にふさわしいローカリティーを描き出す内容とした。若く有望なアーティストを起用し、新たな眼差しによって地域文化を昇華する作品群は、今後の地域とパブリックアートの関係を再考するための好事例となると考える。また、空港と地域住民をつなぐ架け橋として、地域の人々と協働でペインティングする試みも加えた。
Works 作品
金属レリーフ GLOWING GROWING GROUND |1階展示作品
アーティスト: 四方 謙一
豊かな文化と風景を育んできた関西を取り囲む山々の「稜線」を独自の視点で抽象化するレリーフ。
木製絵画 HORIZON |2階展示作品①
アーティスト: 国松 希根太
空港の上空から見渡す大阪湾など周囲の風景を木目を活かした温かな表現で大胆に描く。
壁画 渡り鳥 |2階展示作品②
アーティスト: 佐々木 愛
空港から飛び立つ飛行機や旅人を地域の風景=稲野の笹原を舞う渡り鳥に見立てて描く。
アニメーション another world -windows- |3階展示作品 アーティスト
アーティスト: 林 勇気
膨大な量の写真から制作されたアニメーションを16台のデジタルサイネージで上映。
壁画(参加型)|屋上展示作品
アーティスト: BAKIBAKI
作家独自のパターンをダイナミックに描き、その内側を市民参加でカラフルに彩ってもらった。
事業主 | 関西エアポート株式会社 |
所在地 | 大阪府豊中市 |
アーティスト | 国松希根太、佐々木愛、四方謙一、林勇気、BAKIBAKI(五十音順) |
写真提供 | フォワードストローク / タウンアート |
詳細リンク | http://www.kansai-airports.co.jp/news/2017/2558/J_180309Release_ITAMIart.pdf |