「患者そして家族と共にあゆむ医療」をモットーとする病院にふさわしいホスピタルアートを、施設全体に配置しました
Task プロジェクトの課題
帝京大学医学部附属病院は特定機能病院として、今まで以上に高度で良質な医療を実現するため新館を建設。来院する患者だけでなく医療従事者がより高い能力を発揮することを視野に入れ、深い対話と質の高い豊かな環境の創出を目指してアートワーク導入が計画された。
Solution アートプレイスの提案
施設全体の随所に、その場所の役割に応じたコンセプトでアートワークを配置した。
Works 作品
エントランスホール
アーティスト: 宮内淳吉
シンボルとして生命の誕生や治癒への希望、自然の普遍的な営みを題材にしたフレスコ画を掲げて人々を暖かく包み込むように迎え入れている。
外来ホール
アーティスト: Rene Rietemeyer
光の輝きを映すような色とりどりのレリーフで来院者の目を楽しませながら外来待合へと導く。
小児科スペース
アーティスト: 若野忍(KIYATA)
子どもたちの不安や緊張を和らげ豊かで楽しい環境を演出するため、“アニマルアパートメント”をコンセプトとして外来待合と病棟フロア全体に壁画を施し、床・壁・天井を使って動物たちのすむ街を創り出した。入院病棟では中庭を囲むようにガラス窓にアニマルトレインが走り、ニッチを棲家と見立て、表情豊かな動物たちの生活をのぞくことができる仕掛けとして、木彫作品を配置した。
最上階のVIPフロア
アーティスト: 岩本拓郎
全個室とラウンジに絵画を配置してハイクラスの空間を演出。
一般個室:フロアカラーを意識した版画や絵画などの額装品を配して居室としての快適性を高めた。
その他
アーティスト: 草間喆雄、さとう陽子、ツツミアスカ、永井研治、ヒラタシノ、平体文枝、星野留美、森本太郎、頼富敦子
全病棟階の病室や食堂にアートを設置。入退院センターや美容外科の待合スペース、霊安控室にもアートを配し、病院としての細やかな配慮や安心を与える姿勢を表現した。
事業主 | 学校法人 帝京大学 |
所在地 | 東京都板橋区加賀 |
アーティスト | 岩本拓郎、草間喆雄、さとう陽子、ツツミアスカ、永井研治、ヒラタシノ、平体文枝、星野留美、宮内淳吉、若野忍(KIYATA)、森本太郎、頼富敦子、Rene Rietemeyer |
写真提供 | 若林勇人 / タウンアート |