日本のスーパーコンピューターの原点を象徴する「そろばん」をモチーフとしたモニュメントが、世界からの来訪者を迎えます
Task プロジェクトの課題
理化学研究所計算科学研究センター(2018年に理化学研究所計算科学研究機構から名称変更)は、スーパーコンピュータ中心とした日本における「計算の、計算による、計算のための科学」の先導的研究開発機関であり、中核拠点である。国際的な研究拠点として外国人の研究者等の訪問も多い場所であるため、日本の誇りを表現する象徴的なモニュメントが求められた。
Solution アートプレイスの提案
「そろばん」をモチーフとしたモニュメントを提案。そろばんは計算という概念によって生み出された東洋古代のツールであり、その原点から積み重ねられてきた計算科学の歴史を、珠(たま)を積み重ねたかたちで表している。また珠の数を17とし、10ペタプロップス級(1京=10の16乗、つまり17桁)の計算能力があるスーパーコンピュータ「京」を象徴するものとした※。珠には桁数と東洋西洋で使われている計算単位を方位にあわせて東西に刻み、東西の世界が融合して、ともに新しい未来を築いていくことを表現している。頭頂部は空に向かって広がり、光を集めて金色に輝き計算科学が発展して未来に繋がるよう願いを込めている。
※京は2019年に共用が終了した。
Works 作品
事業主 | 独立行政法人 理化学研究所 |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区 |
アーティスト | 米林雄一 |
写真提供 | 名執一雄 |