2023年7月に、若手アーティストの支援企画として、新たな展示プログラムが始まり、2024年度4月より2期目を迎えた。年間を通して、未来の日本美術を担う若手アーティストが生み出す新たな世界観や多様性のある表現の作品を鑑賞することで、豊かな会話が生まれる場となることを目指している。
2期目は、高屋永遠による油画作品が展示される運びとなった。アートプレイスは、将来が期待される20 -30代のアーティストを中心に作品をキュレーションした。高屋の作品は25年3月末まで展示予定。
Works 作品
絵画作品 | 《花信風(かしんふう)/ Foretelling》|某所[官公庁] 会議室
アーティスト: 高屋永遠 / TAKAYA Towa
本作品は、世阿弥の風姿花伝(花伝書)から着想を得て描かれている。日本古来の普遍的な美意識を大切にし、国内外の土地や植物、化粧原料などから自作した絵具を用いて、古典的な油彩の彩色技法により、軽やかな彩りを筆跡を一切残さずに表現している。繊細な色の連なり、豊かなグラデーションが織りなす淡い色合いは、鑑賞者に安らぎや癒しの雰囲気をもたらす。顔料から作られた不定形の形態と色面とを融合させることで、独特の浮遊感と没入感を有した現象的な絵画空間を作り出す。
《花信風(かしんふう)/ Foretelling》
サイズ | φ800mm (S25号程度)
制作年 | 2023年
素材 | 顔料, 油, 麻キャンバス
事業主 | 某所[官公庁] |
所在地 | 東京都 |
アーティスト | 高屋永遠 |
アートディレクション | ArtPlace Inc. |
撮影 | ArtPlace Inc. |