墨を染み込ませた漆黒の陶板とステンレスの輝きが、マンションのエントランスに独特の質感をもたらしました
Task プロジェクトの課題
「BELISTA」は、暮らしの本質を高める―Best Life Stage―をコンセプトに、旧藤和不動産が全国展開した郊外型マンションシリーズ。
BELISTA藤沢での試みとして、暮らしと社会の接点であるエントランスと、屋外のオープンスペースに、連続したアートワークを展開することとなった。
Solution アートプレイスの提案
建築空間とのバランスはもとより、生活の中に自然になじみながら、エントランスで人々を迎える穏やかな落ち着きと重厚感を醸し出すよう、アートの見せる質感に配慮した。
墨を染み込ませた陶板の周囲の色彩を吸収するような漆黒の色合いと、モダンな印象を与えるステンレスの輝きが対照的な質感を見せ、心地よいエントランスを創出している。
作家の手跡を感じる陶板の積層は、人間の生体リズムである「1/ f ゆらぎ」を表現しており、全体のボリュームには「白銀比」※を意識したバランスを用いている。
※白銀比とは、西洋発祥の「黄金比(1:1.618)」に対して、日本古来からある木割を基にした 1:√2の比率。安定した飽きのこない美しさを持つ比率と言われ、「大和比」の別名もある。
Works 作品
Real Number Type|エントランス
アーティスト: 樋口健彦
事業主 | 藤和不動産株式会社(現三菱地所レジデンス株式会社) |
所在地 | 神奈川県藤沢市 |
アーティスト | 樋口健彦 |
設計施工 | リカルド トッサーニ アーキテクチャー(マスタープラン) 株式会社設計工房イー・ディー |
施工 | 南海辰村建設株式会社 |
撮影 | 株式会社タウンアート(現 ArtPlace Inc.) |