新たな一歩を導き、未来へつながる空間づくりをウォールアートで展開しました。
Task プロジェクトの課題
本社全体リニューアルの一環として、リクルート用の面談室と、研修室の2つの要素で構成される空間にアートワークを提案することになった。面談室は、学生や転職希望者が主な利用者で、研修室は新人教育やプログラミングの勉強会として利用されるため、新入社員を含め主にはエンジニアが利用する空間となる。そういった利用者が、働く環境に魅力を感じ、オフィスへの愛着を醸成し、エンゲージメントを高めてもらうためのアートワークが求められた。
Solution アートプレイスの提案
リクルート用の面談室「Re:cruit rooms」には、国内で活躍する壁画アーティストsimoによるウォールアートを展開した。壁全体を突き抜けて広がる流れは、大空の雲が風に流れているような雄大なイメージを伝え、室内空間に風通しのよい空気感を与えるとともに、デジタルな抽象的表象をも感じさせる。ウォールアートに配したシェイプドキャンバスには、企業ブランドカラーである赤がちりばめられ、利用者がリラックスできるような空間を演出しつつ、企業イメージを具現化した。
研修室「0S_lab.」の壁面には、未だ美術大学に在籍中の絵本作家/イラストレーターである、こたによるウォールアートを展開した。研修室で新たに生み出されていくアイデアや、つねに成長しながら未来をつくり出していくイメージを表現した。壁面作品の中に配された“巨人の足”は、手前にある巨人の靴をモチーフにした特製テーブルに呼応させており、壁面から外の世界へと大きな一歩を踏み出していく様子を表わしている。
Works 作品
壁面アート《into orbit》|面談室「Re:cruit rooms」, 研修室「0S_lab.」
主に壁画制作やライブペイントなどで活動するsimo。「軌道に乗って」を意味する本作品は、ウォールシートとレリーフとの組合せで空間構成されている。デジタル表現によるウォールアートの壁全体が、広大で複雑な電磁空間を表現している。コーポレートカラーの赤が点在するヴィヴィッドなシェイプドキャンバスは、足跡や道標を示す。この場で時を過ごす利用者が、0から1を生み出す創造的な軌道に乗っていけるように願いを込めて作られた。
《into orbit》
制作年 2023
サイズ H2,694× W16,225mm
壁面アート《Metamorphose》| 研修室「0S_lab.」
幼少期から立体的な空想都市や、生き物の世界をテーマに絵本やイラストを描く、こた。「変形」「変身」の意味をもつ《metamorphose(メタモルフォーゼ) 》は、研修室が「0S_lab.(ゼロエスラボ)」として生まれ変わったこの空間で、端から端にかけてグラデーションのように形が変化していく様子を表現した。緻密な都市や多様な海の生き物が描かれた壁面には、常に変化、成長し未来へ繋がっていくメッセージが込められている。
《Metamorphose》
制作年 2023
サイズ H 2,694m × W 13,274m
事業主 | 某企業 |
所在地 | 東京都立川市 |
設計デザイン | 株式会社イトーキ |
アーティスト | simo, こた |
協力 | Super Studio Kitakagaya(simo), 弘重ギャラリー(こた) |
撮影 | ArtPlace Inc. |