SUBARUの由来となった星座をモチーフに、想像力を喚起するアートをエントランスホールの天井に設置しました
Task プロジェクトの課題
エビススバルビルは、1966年から48年間、富士重工業株式会社の本社ビルとして機能してきた新宿スバルビルに代わって、2014年8月にオープンした。本社ビルとしてのオフィス機能に加えて、1階にスバル車のショールーム、3階に1,200名を収容可能なイベントホールを備え、社内外とのコミュニケーションや情報発信の機能も有している。
Solution アートプレイスの提案
見る場所や時間によって、さまざまな表情や変化を見せる本作品は、ホール内のある一点に立ったとき、初めて星座のかたちが浮かび上がるように設計されており、想像力を喚起させる。
毎日のように通り過ぎるオフィスのエントランスという場所の特性を考慮し、意味やかたちが一目でわかるのではなく、長い時間をかけて付き合っていくことで、その時々にさまざまなイメージや想像力をかきたててくれる作品を意図した。それは、社屋の空間を見上げることで、夏にはみることのできない冬の星座や、あるいは、社名の由来となった名称のかたちをも昼間に輝かせ、地球上の一点に立った時にはじめて、統べられた像を想像させることを可能にする。
Works 作品
《Winter Stars In The Mid Summer Sky》|1F エントランスホール
アーティスト: 笹口数
冬至の真夜中の天空の星座は、夏至の真昼の青空の 同じ場所に位置している。
それは我々を取り巻く環境の大きな仕組みであるが、太陽光の眩しさに それを夏の青空に見ることは難しい。
空を見上げるある一点に、星々は星座のかたちに統(す)べられ像をなす。
その像を結ぶ一点は、宇宙に散在する星々に包まれる地球というひとつの星に立つ 様々な時代の多様な人々の眼差しに由来する。
真冬の星を真夏の青空に見る
《Winter Stars In The Mid Summer Sky》
2014
素材:スチール、ステンレス、金箔、ステンレスワイヤーなど
事業主 | 富士重工業株式会社(現・株式会社SUBARU) |
所在地 | 東京都渋谷区 |
アーティスト | 笹口数 |
写真提供 | 旧・株式会社ゴッティンガム / 現・Studio Xxingham株式会社 |