施設リニューアルがもたらした心癒される空間、 “怖くない病院”をアートの力で実現しました
Task プロジェクトの課題
茨城県において一貫して小児医療を先導し、中核的な役割を担う小児専門病院である茨城県立こども病院。昭和60年の設立から30年近くが経過し、施設のリニューアルが計画された。リニューアルに際し、改修計画に沿ってアートを複合的に施設内に取り入れ、療養空間の質を高めるとともに、患者とその家族にとっての療養体験をより良いものにすることが求められた。
Solution アートプレイスの提案
設立当初から病院のシンボルであり、病院スタッフにとっても愛着のあるラッコの親子「ララとココ」をテーマの主軸におき、病院内を“ララとココのホームタウン“という設定でストーリー性のあるアート展開をスタッフとともに積み上げていった。改修計画との調和をはかり、空間と一体となって配されたアートワークが、患者や家族の癒しを提供するだけではなく、見る人がまるで自分たちがララとココになったように、それぞれのアートの形から想像を働かせることのできる演出となった。改修計画とアートの協同展開により、老朽化し暗かった病院が、子供たちにとって怖くない明るい場所へと変容を遂げた。
Works 作品
事業主 | 茨城県(運営主体:社会福祉法人恩賜財団済生会支部茨城県済生会) |
所在地 | 茨城県水戸市 |
アーティスト | 長谷川仁、小林真理江 |
写真提供 | エスエス、走出直道、タウンアート |