岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学 岩手県立大学

岩手県立大学

Iwate Prefectural University | 1998

「頭」を5ピースにスライスした白大理石の彫刻が、大学の理念を象徴しています

Task プロジェクトの課題

岩手県立大学は、「自然」「科学」「人間」をキーワードとし、高度な専門性と総合的な判断力を兼ね備えた人間を育てること、そして地域に根ざし、地域に開かれた大学を目指し建学された。

Solution アートプレイスの提案

「環境」「地域性」「人間性」をテーマとした作品が建築空間と調和し、相乗効果により、多角的に大学の理念を伝えていくメッセージとなるよう、提案を行った。
キャンパスの軸となる、レンガ状の石を敷き詰めた散歩道のような県大モールに、ラリー・カークランドによる象徴的な作品を設置したのをはじめ、キャンパス各所にアートワークを配置した。

Works 作品

The Reflection県大モール

アーティスト: Larry Kirkland

岩手県立大学における5学部を象徴するアートを、各学部棟エントランスに向けて設置することで、アートにサインとしての機能を持たせている。
岩手にゆかりのある石川啄木や宮澤賢治の詩、南部古代型染のパターン等を用いながら、各学部をシンボライズしており、その各作品は統合されると1つの頭をなす。これは、一つの分野を知ることにより、私たちの世界は開かれ、創造的な「全き人」となることを表し、観るものに対して "知的な謎解き"を仕掛ける。

The Reflection
Larry Kirkland
大理石(ビアンコカラーラ)
H2000×W2000×450mm 程度 × 5

撮影:早川宏一

Aurelia #4講堂 1F エントランス

アーティスト: Manuel Neri

ミケランジェロは、「石の中に閉じ込められている本来の "かたち" は、彫刻家の手によって開放され、自由の身にならなければならない。」と語っている。ミケランジェロと同じカラーラ(イタリアの有名な鉱山地方)の石で、練りは制作している。このネリの彫刻も同様、大理石の魂から命の息吹を、慎重に彫り起こそうとしている。この未完の気高さは、ここで学ぶ学生と大学の可能性を意味し、私たち見るものを勇気付け、大学の精神的よりどころとしてシンボルの一角をなすものである。

Aurelia #4
Manuel Neri
大理石
H2082×W685×D622mm

撮影:早川宏一

《庭へと導く月》共通講義棟 1F エントランスホール

アーティスト: 牛島智子

土地にゆかりの宮澤賢治の宇宙観を、変形させたキャンバスと、明るく自由なペイントにより表現。2つのピースは部分と全体、対比する円とひし形は出会いや対話を表し、特徴あるスペースを活かした動きのある配置とした。

《庭へと導く月》
牛島智子
変形キャンバスにアクリルペイント
H1530×W2250mm / H680×W500mm

撮影:早川宏一

WIND SCAPE本部棟 1F エントランスホール

アーティスト: 草間喆雄

盛岡の風景の中にある色を20色選び、周囲の風景の奥行を、線の重なりで表現しています。画面の切り返しが幾重にも重なる木立やランドスケープの稜線の奥行きや深みを感じさせる。壁面の大理石との対比が爽やかなハーモニーを奏でる。

WIND SCAPE
草間喆雄
綿(二重織)
H1400×W3000mm

撮影:早川宏一

HANAOTOI'98本部棟 3F エレベーターホール

アーティスト: 小林正和

絹糸とアルミの弓を一つの単位として集積させ、正方形を成し、作品の中に軟らかな透明感と奥行きをかたちづくる。そして、私たち見るものに一本の糸の気高さと、集合体の力「個」と「全」について気づかせる。

HANAOTOI'98
小林正和
アルミニウム、糸
H1000×W1000×T80mm × 2

撮影:早川宏一

《大地・その美しき四季、豊かなる自然》メディア・学生ホール棟 2F 廊下

アーティスト: 岩本拓郎

緑の若草 ー青春・上昇・輝きー
春の野山 ー新しい生命の誕生ー
銀 河 ー宇宙・時空・永遠ー
夕焼け空 ー団欒・和み・癒しー

《大地・その美しき四季、豊かなる自然》
岩本拓郎
アクリルウレタン塗料、合板に鳥の子紙
H900×W3600×T40mm × 4

撮影:早川宏一

《無題》体育棟 2F エントランスホール

アーティスト: 平石裕

ダイナミックな力強い形態とリズムある配色による、立体と絵画の要素を兼ね備えた金属レリーフ。視点によりさまざまに変化する形態にドラマチックに壁面に落ちる影の効果が、体育館にふさわしいエネルギッシュな印象を作り出している。

《無題》
平石裕
スチールにペイント
H150×W3300×D280mm × 3

撮影:早川宏一

事業主岩手県
所在地岩手県岩手郡滝沢村
アーティストLarry KirklandManuel Neri、岩本拓郎、牛島智子、草間喆雄、小林正和、平石裕
建築設計株式会社日建設計
施工鹿島・菱和・石川工務所特定共同企業体、大成建設・高弥建設・大栄建設特定共同企業体、戸田建設・恵工業・樋下建設特定共同企業体
撮影早川宏一