穏やかさとともに、前向きな気持ちに導くアートが、がんに向き合う人たちに寄り添います
Task プロジェクトの課題
神奈川県立成人病センターとして1963年に発足した本センターは、がん治療の専門病院として最先端の医療とサービスを提供してきた。がんはその軽重度にかかわらず、患者に生死や人生について考えさせる病気である。そのため、がん治療で大切なことは、不安を乗り越え、治療に向かう前向きな気持ちをもつことだという。2013年の新築・移転に際し、人々に穏やかに寄り添い、ときに励まし、ときに癒し、ときに懐かしい記憶を呼び覚まし、生きる活力を導くため、「寄り添う」をテーマにアート計画を展開した。
Solution アートプレイスの提案
丁寧に描きこまれた絵画、手あとのぬくもりが残る陶作品など、作り手のあたたかな気持ちが作品を通して伝わってくる作品や、身近な素材であるテキスタイルや日常的なモチーフや風景を描いた作品を中心とすることで、アートを特別なものとせず、作品を通して人の思いや日常の美しさが穏やかに伝わるよう配慮している。
エントランスホールおよび外来診察の起点となるアートストリートに展開する作品を、ファッションデザインを中心に活躍する皆川明に依頼。身体を包み守る衣服のデザインと同様の目線で医療環境を考えることにより、人に寄り添うアートワークを目指した。
Works 作品
アーティスト: 皆川明
アーティスト: 荒木愛
アーティスト: 小木曽瑞枝
アーティスト: 木村彩子
アーティスト: 近藤英樹
アーティスト: 高橋信行
アーティスト: 水上多摩江
アーティスト: 吉田夏奈
事業主 | 神奈川県 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
アーティスト | 荒木愛, 小木曽瑞枝, 木村彩子, 近藤英樹, 高橋信行, 水上多摩江, 皆川明, 吉田夏奈 |
建築設計 | 日本設計・大林組設計共同企業体 |
施工 | 大林組・相鉄建設特定建設共同企業体 |
撮影 | 太田拓実 |