成田国際空港 第2ターミナル サテライト 到着コンコース
The arrival concourse in Satellite, Narita International Airport, Passenger Terminal2 | 2008
日本の玄関口である国際空港に、伝統的な「手わざ」をコンセプトとした力強く繊細なアートワークを設置、旅客の心に日本文化をアピールしています
Task プロジェクトの課題
日本の玄関口である国際空港、なかでも到着コンコースは海外から日本に降り立って初めて目にする空間である。従来、到着エリアは、入国手続きまで旅客をスムースに誘導することが重視され、簡素で何もない機能空間になっていた。しかしながら、世界的に航空需要が伸び、物・人の流通拠点として空港の重要性が高まるなかで、設備面の充実だけでなく、日本ならではの文化性の高い快適空間が求められるようになり、アートによる環境整備が計画された。
Solution アートプレイスの提案
「日本の手わざ」をコンセプトに、伝統工芸を現代に生かしたアートワークを展開した。
建築・美術などの諸領域を超えて日本の文化を支えてきた「手わざ」は、自然とともに生き、自然の素材を生活のなかにとりこみながら、巧みな技と美意識で、麗しい環境と文化を醸成してきた。日本人の感性と意匠を、本物の素材をもって表現する「手わざ」は、それが紡ぎだす繊細な表情と、素材がもつ力強さによって、言葉を超えて旅客の心に響き、外国人は日本への期待感と関心を高め、日本人は安堵感とともに日本を誇りに思うきっかけとなるだろう。
Works 作品
日本の手わざ
アーティスト: 狩野笑雲(木)、金子忠雄(土)、五十嵐清(瓦)、三苫茂美(陶)、山本英明(漆)、番浦鴻藏(蒔絵)、岩永浩(磁器)、笠間志保(金箔)、松井通仁(竹)、松崎勝美(石)、吉岡幸雄(光屏風)
日本の伝統文化に造詣の深い染織史家・吉岡幸雄氏をアートディレクターに起用し、漆・蒔絵といった工芸的なものから竹・瓦・漆喰など、古くから伝わる職人の手わざを、12点のアートワークとして設置した。
事業主 | 成田国際空港株式会社 |
所在地 | 千葉県成田市 |
設計デザイン | アートディレクション:吉岡幸雄 |
アーティスト | 狩野笑雲(木)、金子忠雄(土)、五十嵐清(瓦)、三苫茂美(陶)、山本英明(漆)、番浦鴻藏(蒔絵)、岩永浩(磁器)、笠間志保(金箔)、松井通仁(竹)、松崎勝美(石)、吉岡幸雄(光屏風) |
写真提供 | フォワードストローク |
詳細リンク | https://www.narita-airport.jp/jp/fun/art_promenade/#tab-4 |