新設中学校の大壁面に、地域に自生する植物を型取った1100枚の陶板を埋め込みました
Task プロジェクトの課題
秋田県南西部に位置するにかほ市は、仁賀保町、金浦町、象潟町が合併して、2005年10月1日に誕生した。公立学校の統廃合で、仁賀保中学校が建て替えられ、2010年の新学期から生徒を迎えることになった。
Solution アートプレイスの提案
水が植物を育むように「この学校が生徒1人1人を育んでいく場になれば」という願いをこめ、仁賀保高原に自生する植物を採取して、型取り・焼成した陶板レリーフを用いた壁画を提案。制作に先立って、中学校の生徒、市の施設財産の運用管理をする財産区の有志の参加を得て、植物採取のワークショップを行った。
Works 作品
《希望の花》|「ふれあいロビー」
アーティスト: 笠原由紀子
「水が育む植物」をテーマに、青色を基調にしたさまざまな大きさの陶板(1100枚)が、中央階段脇の3層吹き抜けの高さ10m、幅3mの壁面に埋め込まれている。笠原は、「人はあるがままにひとりひとりが美しい花である」と、生徒たちにメッセージを贈った。
事業主 | にかほ市 |
所在地 | 秋田県にかほ市院 |
アーティスト | 笠原由紀子 |
建築設計 | 有限会社村田弘建築設計事務所(作品監修) |
施工 | 第一・斎藤特定建設工事共同企業体(作品設置協力)第一・斎藤特定建設工事共同企業体(作品設置協力) |
作品施工 | 株式会社佐藤タイル |
ワークショップ植物採取 | 仁賀保中学校・釜ヶ台中学校生徒と財産区議会議員の有志の皆さん 佐々木皓史(NACS-J自然観察指導員) にかほ市教育委員会 にかほ市総務部財政課 |
撮影 | 三船博, 株式会社タウンアート(現ArtPlace Inc.) |