医療と健康を支える企業にコミュニケーションを生み出すアートワークを展開
Task プロジェクトの課題
革新的な医薬品と医療ソリューションの創出に挑み、「人々の健康で豊かな生活」に貢献することを目指す企業理念のもとに、新たな社名を「住友ファーマ」としてスタート。2022年8月、東京本社移転をきっかけに、グローバル化の進展や多様化する働き方に対応した、より機能的なオフィスへのリニューアル。刷新した企業イメージを創出し、社員のウェルビーイングを高めるためにアートワークが求められた。
Solution アートプレイスの提案
お客様を迎えるエントランスロビーに、国内外で活躍する平川紀道によるデジタルアートを展開。多様な見方、捉え方をうながす唯一無二の視覚的な体験を巨大LEDモニターで実現した。新しいオフィスがワンフロアに集約されたことによる刷新した企業全体の一体感の醸成に対し、執務エリアとカフェエリアに、古橋香のガラスアートとウォールアートを展開した。カフェエリアとミーティングルームという異なるオフィス空間でありながら、空間全体の統一感と心地よい空間の変化をもたらす作品により、新しいオフィス空間づくりをおこなった。
Works 作品
デジタルアート《part and/or whole》|エントランスロビー
「部分と全体」、をテーマに、デジタルアートによる計算式に基づいた表現をエントランスロビーにて展開した。モニターに映し出されるデジタル表現は、空を自由に飛び回る鳥たちや海を泳ぐ魚の群れの姿にも、また目に見えない素粒子にも見受けられ、二度と同じ場面が現れることがない。こうした一連の動きは鑑賞者の個々の記憶とたえまなく紐づけられ、年齢や国籍を超えたすべての人々に届く表現へと昇華されている。
壁面アート《Rhombus Green ‒ Island ‒ 》|カフェエリア
社章のデザインと緑をモチーフに描かれた原画を元に、透過性を活かしたガラスシートに変換し、執務エリアにおけるミーティングルームのガラスウォール7面にわたり展開した。隣接するカフェエリア壁面には、そのデザイン的要素と絵画的表現の中庸をめざした油画の質感が反映されたウォールアートを配した。統一したモチーフでありながらも、マテリアルと微細な色合いの差異が響き合い、連なる構成によってフロア一体が調和した空間形成ができあがった。
《Rhombus Green ‒ Island ‒ 》
2022
W10,200 × H3,000 mm
ガラスアート《Rhombus Green ‒Garden ‒》|執務エリア・ミーティングルーム
《Rhombus Green ‒Garden ‒》
2022
W 21,600 × H3,000mm(7面)
事業主 | 住友ファーマ株式会社 |
所在地 | 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー |
設計デザイン | 株式会社イトーキ |
アーティスト | 平川紀道、古橋香 |
協力 | Yutaka Kikutake Gallery (平川作品) |
撮影 | 加藤甫 |