台湾代表選手や優れたアスリートを養成してきたスポーツ専門教育施設。ジャングル・ピラミッドにより、地域住民が憩え、運動できる広場として生まれ変わりました
Task プロジェクトの課題
大学と地域の交差点に位置し、体育大学としての象徴、また街のランドマークとなるだけでなく、運動したり、通り抜けて散歩したり、座って休憩をとったりと、地域住民の集いの場を形成していく。
Solution アートプレイスの提案
ジャングル・ピラミッドにより3つの要素「運動・自然・交流」を生み出すことをめざす。
ピラミッドの姿はスポーツ選手の精神の強さと美しさを象徴しており、ジャングルジムの形状を用いて、人びとが自由な動きを受け入れる構成とした。ピラミッドの小さな集いの空間は人々の対話や休息、くつろぎを誘発し、コミュニケーションの場を生み出していく。
『努力は実を結ぶ』のコンセプトを、台湾特産、蔓性で実のなる植物としてパッションフルーツにより緑化することと共に、植物が高みをめざして一所懸命伸びる姿は、常に頂点を目指すアスリートの精神を表現している。
植物が成長して実を結ぶ姿を通して、人びとがこの場所とつながり感じ取り、この場に愛着を醸成する仕組みづくりを行った。
■関連事業(サスティナビリティ・プログラム)
近隣の台北日本人学校と啓明学校(視覚障害者の学校)と連携し、子どもたちとワークショップによりパッションフルーツを育苗し、作品や周囲環境と共生して、エコロジカルネットワークを形成していく。
プロジェクトTシャツを制作販売し、その売上金を翌年度の種やメンテナンスの費用としていく。
Works 作品
ジャングル・ピラミッド
アーティスト: 団塚栄喜
ジャングル・ピラミッドのバー100ヶ所には学生アスリートたちへのインタビューにより収集した名言や各競技の世界記録が刻まれ、運動選手たちの精神や努力の軌跡を象徴している。
事業主 | 台北市立大学 / Taipei City, Taiwan |
所在地 | 台湾台北市士林区 / Taipei City, Taiwan |
設計デザイン | 造璟景観設計有限公司GRAND VIEW(造園設計・施工) |
アーティスト | 団塚栄喜 |
写真提供 | Jane KUNG |