台湾政府の新しい合同庁舎は、「陶」と「糸」という異なる素材で力強いメッセージを込めた2つのアートワークが来訪者を迎えます
Task プロジェクトの課題
2014年、台湾政府は市内に点在していた省庁機能を集め、再開発に沸く新荘エリアに新合同庁舎(行政院新莊聯合辦公大樓)を建設、アート計画は条例により総工費の中から相応の予算が確保され、主要なロケーション全9ヵ所への配置が計画された。
Solution アートプレイスの提案
9ヵ所のうち、南北に分かれる2つのオフィス棟メインエントランスのアートワークを提案。
南棟のエントランスは、原住民の人々、中国本土から渡ってきた人々、海外からの移住者…多種多様な民族のるつぼとして国際化し発展した今日の台湾を象徴し、混在するひとりひとりへの尊重、歴史と文化の融和、時に団結が生み出す広がりを表現した。
北棟のエントランスは、継続的な蓄積と多くの人々による長期的な努力こそが「信」を形成するという考えと共に、台湾の原住民族文化へ敬意を、針と糸のオマージュとして表現している。作品制作のプロセスとして、市民の手で制作された刺繍を実際に作品の一部に取り入れている。
Works 作品
混在と融和 Diversity and Harmony|南棟エントランス
アーティスト: 五十嵐威暢
すべて異なるかたちと色彩、テクスチャーを持つ108の陶の彫刻により表現した作品。
麗しの地に成熟した社会が広がる -糸と針のオマージュ-|北棟エントランス
アーティスト: 佐伯和子
1本1本糸を染め、撚り、丹念に巻き付ける。幾重にも重ねられる色彩と、その丁寧な手技によって、対極的な赤と青の織りなす麗しの世界を描き出した作品。
事業主 | 內政部營建署 / Construction and Planning Agency, Ministry of Interior |
所在地 | 台湾 新北市新荘区 / New Taipei City, Taiwan |
アーティスト | 五十嵐威暢 、佐伯和子 |
写真提供 | Hoho Lin / タウンアート |